病院概要

看護部長より

看護部長あいさつ

 令和6年元日の震災により能登の里山・里海の美しい景色や風情のある街並み、穏やかな暮らしが一変し多くの命が犠牲になりました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されたすべての皆様に心からお見舞い申し上げます。

 また、想定を超えた甚大な被害による大混乱の中、早急に全国からDMAT・自衛隊・広域派遣看護師の方々をはじめ、関係機関、ボランティア等の多くの方々に多大なるご支援をいただき当院の応急復旧に繫げることができました。心より感謝申し上げます。

 当院は、救急医療、災害拠点病院、へき地医療として地域医療を担う本市における中核病院です。当院の基本理念である『心の通う医療サービスの提供』に基づき、住民の生命と健康を守るため行政機関、医療機関、福祉施設と連携し医療環境を整え、地域の皆様への必要な医療の提供と信頼される病院を目指しております。

 看護部の理念は、『思いやりとコミュニケーション』です。震災後、現在も県内外の医療機関や介護施設に「輪島に帰りたい」との思いをもって日々療養されている方々や、新しい環境の中で不便を感じながらそれぞれの生活の場で暮らしている方々がたくさんおります。看護部では発災時から災害救急対応を第一としながらも、病院内の状況が刻一刻とめまぐるしく変わる中、柔軟な行動が必要とされました。これからも市職員・医療職として看護師一人ひとりが病院の使命として何をすべきか、何が出来るのかを考えて行動し、思いやりの心を持ち地域の皆様に満足していただけるように取り組んで参りたいと思います。

 また私たち看護師も被災者でありますが、それぞれが心身ともに健康で、長く働ける職場環境であることを目指して参りたいと思います。今後とも何卒よろしくお願い致します。

 

  令和6年6月  市立輪島病院 看護部長 森川 好美