農業経営のリスクに備えましょう!

公開日 2022年05月09日

 農業経営には、台風や豪雨などの気象災害による収量減少に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による市場価格の下落や燃油価格の高騰による経営コストの増加など、農業者の努力では避けられない様々なリスクがあります。
 このようなリスクに対し、収入保険、ナラシ対策、農業共済といった制度に加入し、農業経営の様々なリスクに幅広く備えましょう。
 なお、収入保険とナラシ対策は重複加入はできませんので、青色申告を行っている方は収入保険の加入を、青色申告を行っていない方はナラシ対策と農業共済のセット加入をお勧めします。

 

収入保険制度

 全ての農産物を対象に、自然災害による収量減少や価格低下をはじめ、農業者の経営努力では避けられない様々なリスクによる収入減少を補償します。

(1)加入できる方

 青色申告を行っている農業者(個人・法人)

(2)対象農産物

 全ての農産物

(3)対象収入

 農業者が自ら生産した農産物の販売収入全体

(4)補てんの仕組み

 保険期間の収入が基準収入の9割(5年以上の青色申告実績がある場合の補償限度額の上限)を下回った場合に、下回った額の9割を上限に補てんします。

(5)お問い合わせ先

 石川県農業共済組合奥能登支所
  住所:石川県鳳珠郡能登町字天坂に1番地1
  電話:0768-76-2251

 

ナラシ対策(米・畑作物の収入減少影響緩和交付金)

 ナラシ対策は、農家拠出を伴う経営に着目したセーフティネットであり、米及び畑作物の農業収入全体の減少による影響を緩和するための制度です。

(1)加入できる方

 認定農業者、集落営農、認定新規就農者

(2)対象農産物

 米、麦、大豆

(3)対象収入

 品目ごと、地域ごとに計算し、米であれば、当年産の地域の産地品種銘柄のうち、数量の多い上位3銘柄平均販売価格に、当年産の地域の実単収を乗じて算出します。

(4)補てんの仕組み

 農業者の米、麦、大豆等の当年産の販売収入の合計(当年産収入額)が、過去の平均収入(標準的収入額)を下回った場合に、その差額の9割を補てんします。

(5)お問い合わせ先

 輪島市農業活性化協議会(農林水産課)
  住所:石川県輪島市二ツ屋町2字29番地
  電話:0768-23-1141

 

農業共済制度

 農業共済は、自然災害等により作物・家畜・園芸施設に損害が生じた場合に、共済金が支払われる公的な保険制度です。

(1)対象品目及び補償対象となる事故                    

共済事業 対象品目 補償対象となる事故
農作物共済 水稲、陸稲、麦 風水害、干害、冷害、雪害、その他気象上の原因(地震、噴火を含む。)による災害、火災、病虫害、鳥獣害など
果樹共済 うんしゅうみかん、なつみかん、いよかん、指定かんきつ、りんご、ぶどう、なし、もも、おうとう、びわ、かき、くり、うめ、すもも、キウイフルーツ、パインアップル
畑作物共済 ばれいしょ、大豆、小豆、いんげん、てん菜、さとうきび、茶、そば、スイートコーン、たまねぎ、かぼちゃ、ホップ、蚕繭
園芸施設共済 園芸施設(附帯施設、施設内農作物を含む)
家畜共済 牛、馬、豚 家畜の死亡、廃用、疾病、傷害

2)お問い合わせ先

 石川県農業共済組合奥能登支所
  住所:石川県鳳珠郡能登町字天坂に1番地1
  電話:0768-76-2251

お問い合わせ

産業部 農林水産課
TEL:0768-23-1141
FAX:0768-23-1198