大本山總持寺祖院が、国の【重要文化財】に指定されました

公開日 2024年12月09日

更新日 2024年12月09日

令和6年12月9日に、「總持寺祖院」の建造物16棟が、国の重要文化財に指定されました。

 總持寺は1321年に創建されました。江戸時代には幕府から曹洞宗の大本山と認められ、加賀藩や地域住民、門徒などから厚い信仰を受け、寺院周辺は門前町として栄えました。明治の大火後に横浜鶴見区に本山を移転した後は、祖院として再興し現在に至っています。

 大祖堂は法堂と祖師道を兼ねており、広い内部空間を保持しています。仏殿は、曹洞宗の伝統的な客殿を模しています。山門は豪壮かつ細部装飾に優れた二重門です。回廊周囲には経蔵や白山社本殿、慈雲閣観音堂などの建造物があり、全体で壮大な伽藍を形成しています。

 明治時代に横浜に大本山が移転した後も大本山總持寺祖院は横浜の本院と同等の寺格を保ち、近世以来の規模を継承する伽藍は、これまで維持し続けた伝統的な寺院景観を現在に伝えています。

 大本山總持寺祖院は、輪島市を代表する貴重な文化財であり地域の象徴でもあります。

 

○指定された建造物

 大祖堂・仏殿・山門・鐘鼓楼及び回廊・放光堂・慧心廊・玄風廊・伝燈院御霊屋・伝燈院唐門・慈雲閣観音堂・白山社本殿・白山蔵・経蔵・三樹松関・裏門

大祖堂 大祖堂   仏殿 仏殿

山門 山門   鐘鼓楼 鐘鼓楼及び回廊

放光堂 放光堂   慧心廊 慧心廊 

玄風廊  玄風廊   伝燈院御霊屋 伝燈院御霊屋

 伝燈院唐門 伝燈院唐門   jiunnkaku 慈雲閣観音堂

白山社 白山社本殿   白山蔵 白山蔵

経蔵 経蔵   三樹松関 三樹松関 

 

※この指定により、石川県指定文化財の経蔵、輪島市指定文化財の慈雲閣・伝燈院、国登録有形文化財の大祖堂・仏殿・山門などが、国の「重要文化財」として一括指定されます。

 

お問い合わせ

教育委員会 文化課
TEL:0768-22-7666
FAX:0768-22-7669