剱地八幡神社の船絵馬が石川県有形民俗文化財に指定されました

公開日 2023年12月28日

更新日 2024年06月11日

 令和5年12月21日に門前町剱地の剱地八幡神社の船絵馬が石川県有形民俗文化財に指定の答申を受け、石川県から令和6年3月22日に正式に指定されました。
 この指定で、剱地八幡神社の船絵馬の名称が「剱地八幡神社奉納船絵馬」(旧名称:北前船絵馬(42面))に変更されます。
 所有者は、剱地八幡神社及び剱地区の共有になります。

【指定理由】
 輪島市の北西端の海岸沿いに位置する剱地地区は、江戸時代後半から明治時代中頃にかけて西廻り航路を往来した商船、いわゆる北前船に携わった人が多く居住し、鎮守である剱地八幡神社 には往事の船主や船頭等が、航海の安全を祈願ないし感謝し、あるいは船の新造の祝い等の折々に 奉納した船絵馬42点が伝わっている。

 船絵馬は、文化9(1812)年から明治16(1883)年までの年代が記されており、江戸時代後半から 明治時代前半にかけて連綿と奉納されている。奉納は地元船主によるものと思料され、剱地の西屋、 中嶋屋、中屋といった家名は史料にも見られる。製作者は判明しているものでは北前船が出航・帰港 した大坂の絵師である。絵柄は北前船1艘の帆走する姿を側面から描いたものを主体とする、数艘 の船の図や難船図がある。

 視点を広げて見ると、能登には海岸沿いに多くの集落が営まれ、地区の寺社に開運に関わる奉納物 等を残す事例は多いが、剱地八幡神社奉納船絵馬はそれらと比較して点数が多く、長期間の連綿と した奉納が突出しており、特に重要である。これらの奉納船絵馬は、県下の海運と関わりが深い地域の特色をよく示している。特にその信仰・ 習俗を理解する上で欠くことができない資料として貴重であり、有形民俗文化財に指定し、その保存を図るものである。

※今回、指定を受けた「剱地八幡神社奉納船絵馬」の一部を掲載します。

          

 長福丸と長徳丸(天保12(1841)年)        難船図(年不明)

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