公開日 2022年05月06日
令和3年6月2日に市立輪島病院産婦人科で発生しました分娩を巡る新生児の死亡事故に関する報道が令和4年5月6日にされました。この度の医療事故において御遺族の皆様に対して心より深くお詫び申し上げます。
また、今回の医療事故により、当院をご利用されます皆様方に、大きな御不安と御心配をおかけすることとなりましたことについても深くお詫び申し上げます。
再びこのような医療事故が起こらないよう、医療安全の質の向上と再発防止策の徹底に努め、市民及び患者さまの信頼回復に繋がるよう職員一同努力して参りますので何卒よろしくお願いいたします。
令和4年5月6日
市立輪島病院院長 品川 誠
1 概要
妊娠35週の早産の時期にあたる妊婦が、令和3年6月2日早朝、体調に異変があったため来院し、そのまま入院されました。その後、妊婦の病気(常位胎盤早期剥離)に気付かず、不適切な薬剤を投与したほか選択すべき医療行為(帝王切開)を行わない等により、母体及び胎児の状態が悪化し、最後の手段とした吸引分娩により、新生児は、重症新生児仮死という極めて危険な状態で産まれました。即時、救命処置を行いながら石川県内の別の病院に搬送いたしましたが、翌日早朝、搬送先の病院でお亡くなりになられました。
2 経緯
速やかに外部の専門家の医師に医療事故調査委員会の委員に加わっていただき当該委員会を開催し、合計8回にわたり開催した委員会において、原因分析等を行い医療事故調査報告書を取りまとめました。当該報告書においては、全面的に輪島病院に責任があるものとされ、先般、御遺族へ謝罪を行い報告書の内容について、御説明・御報告を終え、公表することに同意が得られたため、今般、公表いたすこととなりました。
3 再発防止策
① 産婦人科医が1名であるため、産婦人科医の不在時に院長等が対応できるよう緊急時などの妊婦の搬送基準を改定し、速やかに他院へ搬送します。
② 産婦人科医が緊急時にいつでも他院の医師に相談できる体制を整備します。
③ 医師や助産師等は、日頃から徹底した情報共有と意見交換に努めます。
問い合わせ先
市立輪島病院 事務室
電話0768-22-2222(代表)