公開日 2022年04月01日

まんなか商店街ポケットパークは、観光客と市民の交流・休憩の場所として平成18年(2006年)2月に整備されました。場所は市中央部、まんなか商店街がある中央通り(国道249号線)と本町宅田線の交差点に位置し、近くに輪島工房長屋、輪島朝市などがあります。輪島の祭りを象徴する「キリコ」をモチーフにした案内塔とそれを取り囲むベンチが設置されています。
大きさは高さ約4.6m、幅約1.9m(屋根幅約3m)、奥行き約1m(屋根奥行き約1.9m)。御陣乗太鼓のからくり時計が組み合わさった観光案内看板は、地域文化を取り入れた高いデザイン性を評価され、平成18年(2006年)9月にいしかわ広告景観賞を受賞しています。
御陣乗太鼓からくり時計
午前9時から午後6時まで1時間毎に計10回、御陣乗太鼓の人形(からくり時計)が登場し、太鼓を打ち鳴らします。
御陣乗太鼓の由来(昭和38年石川県指定無形民俗文化財指定)
1576年、当時名舟村は魚介の宝庫舳倉島・七ツ島を領有して、豊かな海の幸、山の幸に恵まれ、日本海沿岸随一の平和な最大の集落でした。この地を掌中に収めようと越後の上杉謙信が攻め入った際、武器を持たない村人たちは樹の皮で仮面を、海藻で髪を作り、怪物に変装しました。村人たちは陣太鼓を打ち鳴らし、一斉に戦闘開始の声をあげるとともに、夜陰に乗じて越後勢に奇襲を仕掛けました。越後勢は思いもよらない陣乗太鼓と奇怪極まる怪物の夜襲に慌てふためき、退陣したといわれています。村人たちはこの戦勝を舳倉島に鎮座する奥津比咩神の御人徳によるものとして、毎年奥津比咩神社の大祭(7月31日夜~8月1日)に仮面をかぶって太鼓を打ち鳴らしながら神輿渡御の先駆をつとめ、氏神への感謝を奉げる習わしとなって今日に至ります。
市内を散策する際には観光案内マップのご利用を
案内塔には、まちなか観光案内マップのほか、裏側には輪島市全体の広域観光案内マップが掲示されています。両サイドには各観光スポットへの距離と方角がひと目でわかるようになっています。